CMS利用申請管理システム
再構築

システム設計開発
CMS利用申請管理システム再構築

お客様、パートナーとの信頼関係を築き、完全新規でシステムを構築

大手電機メーカー様が企業WEBサイト構築・運用を行う際に必要なCMSサービスの「利用申請」をするためのシステム構築を実施。

既存システムの課題に、ゼロからのシステム構築で対応

――お客様はどのような問題点や課題を抱えていたのでしょうか?

お客様の社内には、すでに他社で作ったCMSの利用申請書を作成・管理するシステムがありました。しかし、以前から「使い勝手があまり良くない」「細かな入力事項が多く煩わしい」「画面のデザインが古い」などの意見が出ており、また海外現地法人を抱えていたため「英語表示への切り替えを導入したい」という要望から、システムをゼロから構築し直すことになりました。これまでフレックシステムズでは、他社で作られたシステムの保守や改修は多く行って来ましたが、完全に新規での構築は本件が初の取り組みとなりました。

パートナーとの連携強化が、プロジェクトを完遂の鍵

――新規のシステム構築に際してどのような苦労がありましたか?

スタートした当初は、フレックシステムズとシステム開発をお願いするビジネスパートナー、そしてお客様をまとめるプロジェクトコントロールが上手く行えていませんでした。具体的には、現行システムには仕様書がなかったため、既存の機能を一から洗い出す作業が必要でしたが、「基本機能は現行のシステムと同じで良い」という認識のお客様に対して、仕様調査と設計、製造を並行して行うことの煩雑さをご理解いただくのに時間がかかってしまいました。また、本来プロジェクトの最初の要件定義の段階でお客様の要望をすべて引き出しますが、本件では基本設計、詳細設計へと進んだ段階でも追加の要望が多発したことで、当初のスケジュールではタスクが消化しきれない状況が起きてしまいました。

――タスクがあふれてしまった事態をどう乗り越えたのでしょうか?

こうした状況に対して「人手を増やせば解決できる」と思われがちですが、実はシステム開発ではそうではありません。プログラムを作るにあたっては、設計書があったとしても単純にその通り作れば良いわけではなく、そのプログラムがどの機能や画面と関連しているのか、どういう仕様、目的、背景のもとに開発しているのかを正しく理解していなければならないのです。そのため、お客様の要望に応えつつも、現状のメンバーがより効率的に作業ができるようにパートナーとより密な連携を取りました。メールや電話でのやり取りだけでなく、直接対面して状況を確認し合ったり、認識のずれを直したりすることで、お互いの信頼関係もさらに醸成され、無事プロジェクトを完遂することができました。

プロジェクトを通じて得たスキルと経験が、新たな信頼を生む

――本件での経験は今、どのように活かされていますか?

プロジェクトコントロールという面で、「楽をしない」ということを大切にしています。お客様やパートナーと直接会って話す機会をきちんと設け、要件定義については打ち合わせでお客様側の関係者全員に出席いただき要望を出し切ってもらうよう努めています。道中さまざまな問題は発生しましたが、完全新規でのシステム構築というプロジェクトを無事に成し遂げたことは、フレックシステムズとして大きな自信となりました。お客様とは継続してお付き合いがあり、この時のシステムについて今もお褒めいただくことがあります。フレックシステムズは、これからもお客様のご要望に対して常に一歩踏み込んだ提案をし、お客様、パートナーとの強固な信頼関係を築いていきます。

プラットフォーム、利用技術、その他インフラ

  • サーバ:CentOS 5.8
  • ミドル:Apache 2.2、Tomcat 5.5、MySQL 5.0
  • 言語 :Java SE7(FW:TERASOLUNA)